レッツトライ実行委員会
会長あいさつ
「2016 HIPHOPダンスフェスティバル in NAHA」開催にあたりご挨拶申し上げます。
本イベントは、2010年に始まり、年々本イベントの趣旨に対し理解が深まり、おかげさまで7回目を迎えることができました。
本イベントの趣旨は、ダンスの技術力の向上はもとより、青少年健全育成を第一の目標に掲げ開催いたしております。サークル活動や部活をやってない子ども達の中には、目的意識がなく、漫然と日々の生活を過ごしてしまうケースが少なくありません。さらに周りにも認められることも少ないため、自信がない子が多くみられます。そうした子ども達に、活躍できる場を作ってあげたいと思い、私はダンス指導を始めました。部活の時間(午後4時~7時ごろ)に公園などでたむろしている子ども達を集めcharmというチームを作ってダンスを教え、練習の成果を地域のイベントで披露して参りました。最初はやる気のなかった子ども達が、「上手だったよ」といろいろな人に認められ、次第に自信につながり、高校進学を考えていない子が高校やさらには大学にまで進学したいと考えるようになりました。私の周り以外にも、このように努力を始めている子ども達が各地域に育っていることを知り、「目標となるようなもっと大きな舞台を作ってあげたい!」その思いから、県立武道館という大きな会場で本イベントを開催するに至りました。
大勢の方のご協力をいただきながら、このイベントの開催を通して子ども達の成長を感じて参りました。この大会のために何度も失敗しながらも練習に励む姿、その結果入賞した子ども達の感激の笑顔、惜しくも入賞を逃しグッとこらえた悔し涙、そしてまたこの場でさらに成長した自分たちを見てもらいたいと決意し励まし合った仲間たち。子ども達を勇気づけようとして開催したイベントでしたが、かえってその子ども達の見せてくれた光景に何度励まされたことかわかりません。
子ども達には、自分が活躍して認められる「居場所」が必要です。そして側に寄り添い支える大人たちを必要としています。地域の子ども達は地域の大人達で育てることが大事だと、この活動を通して切に感じます。今日、この会場で「すごい!」と感じたことがあれば子ども達に声をかけてあげて下さい。それが子ども達の自信につながります。支える大人が地域からもっと増え、みんなで子ども達を育てることができたなら、子ども達の成長を通して、私たち大人も成長し、ひいては地域が成長すると私は信じています。
本日出場してくれる子ども達はこの日のために何ヶ月も仲間と共に練習してきています。是非この子達の思いを感じていただきたいと思います。
最後に、本イベント開催にあたり、協賛・後援くださいました皆様や地域の皆様、ボランティアの皆様、子ども達に寄り添い厳しくも思いやりをもって指導にあたってくださっておりますダンス指導者の皆様ほか、本大会に関わって下さっている多くの皆様の多大なるご支援・ご協力に厚く御礼申し上げますと共に、このイベントで経験したことを糧に、子ども達が将来に向かって大きく前進することを祈念しあいさつといたします。
レッツトライ実行委員会 高良信徳